日産で日本の顧客離れ深刻、ブランド回復には時間-見通しに甘さも

経営再建を目指す日産自動車にとって、低迷を続ける国内市場が復活への妨げとなっている。経営の混乱が続く中でネガティブなイメージが定着したことが背景にある。会社側は下期に販売が好転すると強調するが、失われた信頼を取り戻せるか不透明感も残る。

「日産、完全に終わる」「日産遂に倒産3秒前」「日本を捨てた悲惨な末路」-。業績悪化が表面化し、決裂に終わったホンダとの経営統合交渉を巡るごたごたもあって昨年後半以降、SNS上では日産に批判的なこうしたタイトルの動画が大量に出回った。事実と異なる内容も含まれているが影響は大きい。

自動車調査会社、カノラマの宮尾健アナリストは「経営のごたごたで消費者への悪いイメージが定着してしまっている。いくらいいクルマ出しても日産の車だからというネガティブな印象はぬぐえない」とみる。特に最近のSNS上の悪意のある投稿は「買い控えに直結する」と話した。

2025年11月7日 14:02 Bloomberg Newsより抜粋

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