CASE革命と自動運転(前編)#5

「ホンダが世界初の自動運転レベル3を市販化」このニュースは昨年の12月に発信されたものであるが、さほど話題にもならず、他の話題に消される事となってしまった。その話題とは、直後の豊田章男自工会会長の「政府電動化推進政策への提言」である。本来、ホンダのニュースは世界に誇るべき重要な発表であり、当事者のホンダのみならず、レベル3を認可した日本政府ももう少し大々的にアピールすべきであったと感じている。

3年前の2018年、ドイツのアウディが世界初の自動運転レベル3の市販車として「アウディA8」を発売した。しかし、当時のドイツ政府は、車両の自動運転に関する法整備を完了しておらず、メーカー(アウディ)の「見切り発車」として、A8はドイツ国内法でレベル3の認証を受けることができなかった。

世界初の自動運転レベル3の車両として認定されるためには、自動車メーカーの企業努力だけでは実現せず、メーカーの責任、ドライバーの責任、ひいては自動車保険の問題も含めた様々な条件が法制化され初めて現実のものとなる。その観点から見ても、ホンダの世界初の自動運転レベル3の市販化は、日本のみならず世界の自動車産業にとっても非常に重要なトピックである。

続きは、mirai Response 本編にて

2021年5月6日 00:00 mirai Responseより抜粋

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