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中国EV市場の強さを全国の販売台数だけで測ると、見落とすものがあります。高価格帯では、どの都市で、誰に、どれだけ継続して選ばれるかがブランドの収益力を左右します。
CnEVPostによると、NIOの旗艦SUV「ES9」は本社所在地の上海で累計3,000台の納車に到達しました。納車開始から5カ月での節目で、50万元超の価格帯では4カ月連続で販売をリードしたとしています。
ES9は5月27日に発表され、翌日から納車を始めました。記事によれば、上海での3,000台達成は同社のゴルフ大会会場での引き渡しで発表され、顧客は従来の高級内燃機関車から乗り換えたユーザーでした。
9月のES9納車は7,706台で、前月比18.94%増。9月末までの累計は3万2,203台に達しました。NIO主力ブランドではES9とES8が同月の納車の85.62%を占め、大型SUVが販売を支える構図も鮮明です。
高級EVでは、単発の発売話題よりも、都市圏での納車、サービス、紹介需要が連続することが重要です。上海での実績は、NIOが最も重要な都市市場で顧客接点を築けているかを示す指標になります。
一方、NIO全体の10月納車は前年同月比15.23%減でした。旗艦SUVの局地的な強さが、ブランド全体の成長鈍化をどこまで補えるかが次の焦点です。
中国の高級EV競争を日本から見る際は、全国シェアだけでなく、上海のような大都市での顧客基盤、販売後サービス、ブランド転換の速度を見る必要があります。
ES9の3,000台は小さな数字に見えて、都市単位で高価格EVを定着させる難しさを示す材料です。NIOは旗艦車で深い顧客基盤を作れるかを試されています。
2026年11月3日 11:11 より抜粋