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ASEANの電動化をEVだけで捉えると、市場の広がりを見落とします。現地生産の量販SUVに、ガソリンとハイブリッドを並べる商品戦略も、顧客の選択を広げる重要な動きです。
SAIC Motor Malaysiaは10月29日、BセグメントSUV「MG ZS」を発売しました。現地組立(CKD)で、1.5ターボを10万3900リンギット、Hybrid+を10万9900リンギットに設定しています。
paultan.orgによると、ZSは従来型より全長が100mm超長く、荷室容量は443Lです。Hybrid+は1.5Lアトキンソンサイクルエンジン、電動モーター、1.83kWhの電池を組み合わせ、システム出力215PS・465Nmとされます。
同媒体掲載の数値では、Hybrid+の公称燃費は4.7L/100km、航続は41Lタンクで最大870kmです。ターボ仕様は170PS・275Nmの1.5LターボとCVTを組み合わせます。
CKD化は価格だけではなく、部品供給、販売後の整備、長期保証の基盤を現地で作る選択です。ZSがハイブリッドを同時に置くのは、充電環境の制約が残る顧客にも電動化の選択肢を出す意味があります。
B-SUVは家族用途と都市用途が重なる量販領域です。輸入プレミアムEVとは異なり、価格、燃費、荷室、保証をまとめて比較されるため、地域内の量産・流通競争を映しやすいカテゴリーです。
タイ、インドネシア、マレーシアを含むASEANで、日本勢が強みを持ってきた量販SUV・乗用車の領域にも、現地組立とハイブリッドを武器にした中国系ブランドが入り込んでいます。部品供給とアフターサービスの競争が一段と重要になります。
MG ZSのマレーシア投入は、ASEANの電動化が「EVか内燃機関か」の対立ではないことを示します。CKD、ハイブリッド、価格、保証を組み合わせ、量販SUVの顧客を取りにいく戦略です。
2026年10月30日 14:20 より抜粋