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中国EVの競争は、値札だけを見ても読み切れなくなっています。メーカーが自社で開発した半導体や電池を、どの価格帯まで標準装備として届けられるかが、次の差別化になりつつあります。
Li Autoは2026年型の5人乗りSUV「i6」を発売し、価格を従来と同じ24万9800元に据え置きました。その一方で自社開発のMach M100運転支援チップと容量を増やした電池を載せた点が、今回の核心です。
CnEVPostによると、新型i6の小売価格は24万9800元で、11月30日までの導入施策では23万9800元となります。2025年型から出発価格を変えず、納車は11月上旬以降を見込むとしています。
技術面では、運転支援用の自社開発Mach M100チップを標準化し、電池容量を96kWhへ引き上げました。記事は、i6が同社のBEV事業を支える5人乗りSUVであり、今回の改良がチップ、電池、キャビン機能にまたがると伝えています。
重要なのは、内製部品を単なる上位仕様ではなく、価格を動かさず標準化したことです。部品調達コスト、ソフト更新、運転支援の体験を自社で束ねられる企業ほど、モデル更新の速さで優位を取りやすくなります。
中国ではEVの値下げ競争が注目されますが、値引きだけでは利益とブランドを傷めます。i6の更新は、商品価格を守りながらハードウエアの中身を増やす競争へ、軸をずらそうとする試みと読めます。
日本勢にとって中国は、電池や運転支援をオプションで段階的に売る市場だけではありません。内製半導体を量販SUVへ急速に展開する競合が増えれば、調達戦略とソフト更新の速度が商品力に直結します。
理想i6の価格据え置きは、値下げをしないというだけの話ではありません。内製チップと電池の更新を標準化し、価格以外の競争力を積み上げる中国EVの次の局面を示しています。
2026年10月29日 09:13 より抜粋