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インドの自動車輸出は、総台数だけでは読み切れない。2026年度上期(4〜9月)は前年比1.25%増にとどまったが、Maruti Suzukiが輸出の過半を占め、FronxとJimnyという二つの車種だけで全体の5分の1超を担った。インド工場は国内需要を満たすだけでなく、車種ごとに世界市場へ供給する拠点として存在感を増している。
RushLaneが10月25日に掲載した集計によると、2026年度上期のインド乗用車輸出は45万1,479台で、前年同期の44万5,884台から5,595台、1.25%増えた。Maruti Suzukiは23万576台を輸出し、シェアは前年同期の46.15%から51.07%へ上昇した。車種別ではFronxが4万6,147台で首位、Jimnyが4万5,183台で続き、両車種の合計は9万1,330台、全体の20.23%だった。
全体の伸びが小幅でも、メーカーと車種の間では差が大きい。Marutiの輸出増は業界全体の純増を上回り、Hyundai、Nissan、Volkswagen、Toyotaは前年同期を下回った。FronxとJimnyの集中は、設計・調達・港湾物流を特定モデルに合わせて磨き込むことが、輸出拠点の競争力を左右することを示す。
日本の読者にとって重要なのは、インドを「巨大な国内販売市場」とだけ見ないことだ。Maruti Suzukiを軸にした小型SUV・SUVの輸出は、現地部品網とグローバルな販路を結び付ける試金石になっている。完成車だけでなく、部品、物流、品質保証の各社は、国別の総需要ではなく、どの車種がどこへ出るかという単位で投資と供給を読む必要がある。
インド輸出は緩やかな全体成長の下で、MarutiとFronx/Jimnyへの集中を強めた。車種別の輸出競争は、インド工場を世界向け供給拠点として位置付け直す。
2026年10月26日 10:31 より抜粋