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中国EVの競争力を、安い輸出車の一時的な波として見るだけでは足りない。量産規模と開発速度、ソフトウェアを組み合わせた競争は、海外市場での生産拠点の取り方まで変え始めている。
Los Angeles Timesが報じたMobility Globalの分析では、既存メーカーはプレミアム、品質・安全の設計、フリート販売で優位を保ちうる一方、中国勢は規模、速い開発、低コストを背景に量販車で優位に立つ。中国国内の需要停滞と過剰生産は、東南アジア、欧州、南米、中東、アフリカへの輸出圧力となる。記事は、初期には既存工場や合弁を活用し、その後は自前の海外工場へ向かう可能性を示す。欧州では中国ブランドの現地生産が2030年に約110万台に近づくとの予測も紹介した。
焦点は完成車価格だけではない。車両機能を素早く更新するソフトウェア、部品供給と運転資金を含む資金面の強みが、既存勢には再現しにくい競争条件になりうる。関税で輸入を抑えても、現地生産が進めば競争の場所は市場内へ移る。
日本企業にとっては、中国勢の海外展開を輸出台数だけで測れないことを示す。現地サプライヤー、既存工場、販売網との接続が始まると、欧州やASEANでの競争は価格比較から生産・開発の総合戦へ変わる。強みを持つ品質、安全、法人需要を、ソフトと速度の競争にどうつなげるかが問われる。
中国EVの影響は「輸入車が増える」だけでは終わらない。量販市場の競争力が海外の工場・供給網へ移植される時、既存メーカーの競争前提そのものが変わる。
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2026年10月15日 17:32 より抜粋