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欧州の電動化は、規制目標だけで測れなくなっている。JATO Dynamicsの8月データでは、BEVの登録台数が月次で内燃機関車を上回った。市場の重心がどこまで移ったのかを、車種別・パワートレーン別に見る局面だ。
JATO Dynamicsによると、欧州の8月新車登録は82万8,402台で前年同月比5.2%増。BEVは24万2,425台、同52.2%増となり、シェアは前年の20.2%から29.3%へ上がった。PHEVは9万4,474台で13.8%増、HEVは10万4,919台で6.5%増だったのに対し、内燃機関車は20万428台で23.4%減、シェアは24.2%となった。
月次のBEV比率が3割近くまで上がり、内燃車を数量で上回ったことは、電動化の競争が周辺市場ではなく主力市場で起きていることを示す。もっとも、8月は季節性や国別の補助制度にも左右される。単月の記録を年通年の確定的な転換とみなすのではなく、価格、車種供給、充電環境が構成をどう支えているかを見る必要がある。
欧州で販売する日本メーカー・部品メーカーにとって、BEVの伸びは商品投入だけでなく、電池調達、ソフトウェア、販売店の説明力を含む総合戦になる。HEV・PHEVもなお伸びているため、パワートレーンごとの役割を市場別に細かく設計することが重要だ。
欧州8月の数字は、BEVが内燃車を上回る月が現実になったことを示す。次の競争は、電動化の量を誰がどの車種・価格帯で取り込むかに移る。
2026年10月2日 11:55 より抜粋