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ASEANの自動車市場が回復するなか、ベトナムの伸びが地域の数字を大きく動かしている。PwCの集計では、2026年上期のASEAN6市場の増加分の約4割をベトナムが占めた。EV・ハイブリッドの拡大と輸入車需要が、従来の地域勢力図を変え始めている。
DTiNewsが紹介したPwC Automotive ASEAN Centre of Excellenceの報告によると、ベトナム、インドネシア、タイ、マレーシア、フィリピン、シンガポールからなるASEAN6の2026年上期販売は約176万台で、前年同期比11.1%増だった。増加分約17万5,000台のうち、ベトナムは約6万9,000台、約40%を寄与した。ベトナムの販売は約29万1,000台、同31.1%増で6市場中最速。電動化車両の伸び、ハイブリッド販売の83%増、輸入車需要の23%増が背景に挙げられた。
ベトナムの市場規模はまだASEAN最大ではないが、伸びの速さは生産・販売の投資配分を左右する。地域全体の回復が単なる景気循環なのか、電動化を軸にした構造変化なのかを見極めるうえで、ベトナムの需要構成は重要な手掛かりになる。VinFastを含む電動車の存在感が地域の競争を刺激する可能性もある。
日本メーカーにとってASEANは長年の生産・販売基盤だ。ベトナムの急伸は、完成車販売だけでなく、輸入・現地組立、充電、部品供給、金融・サービスをどう組み合わせるかの再設計を促す。国別の成長率に加え、電動化がどの需要層で広がるかを追うべきだ。
ASEAN回復の中心にベトナムが浮上した。地域戦略は「タイ・インドネシア中心」の固定観念だけでは読み切れなくなっている。
2026年10月1日 09:24 より抜粋