auto-de-20260929
欧州で「クルマを売った後」の物流が変わり始めた。廃車を単なる処分対象ではなく、部品再利用と資源回収の起点として追跡・管理する新制度は、メーカーのサプライチェーンを逆向きに伸ばす。
EUの新しい使用済み自動車(ELV)規則は8月13日に発効した。従来よりも生産者の責任を強め、回収、追跡、適切な解体を求める。業界団体は既存の解体・リサイクル網を活用しつつ、破砕前に部品を取り外して再利用・再生する層の整備が課題だと指摘する。
EV普及で電池や電子部品の扱いが重要になるなか、循環性は環境対応だけでなく、材料確保とコストの論点でもある。完成車メーカー、解体業者、リサイクラーがデータと物流をどう接続するかが競争力になる。
日本でも資源循環は重要だが、欧州の制度はメーカー責任とトレーサビリティを一段深く結びつける。輸出・現地生産を行う企業は、販売後の回収網まで含めた事業設計が必要になる。
メーカー責任で循環網を再設計。今回の論点は、各市場で「売る」ことと「制度・サービス・技術をどうつなぐか」が同時に問われている点にある。
2026年9月29日 10:55 より抜粋