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インドの自動車輸出は、乗用車だけを見ていると実像を取り違えます。8月の全体輸出を押し上げた主役は二輪車で、乗用車はむしろ前年を下回りました。
TradingView Newsが紹介したSIAMデータによると、2026年8月のインド自動車輸出は前年比22.2%増の68万1,338台でした。
二輪車輸出は前年比28.5%増の55万5,292台で、うちオートバイは33.4%増の48万6,325台でした。スクーターも5.1%増の6万8,085台となっています。
対照的に、乗用車輸出は17%減の6万8,230台でした。記事は中東情勢に伴う物流混乱を背景として紹介し、SIAMの乗用車データには一部メーカーが含まれない点も注記しています。
数字は、インドが輸出で一枚岩ではないことを示します。二輪車が大きな輸出基盤を持つ一方、従来の乗用車輸出は地政学・物流の影響を受けやすい。二輪車の強さは、新興国の移動需要に合う製品と量産網がインドにあることの表れです。
日本メーカーはインドを乗用車の成長市場として見るだけでなく、二輪車・部品・港湾物流まで含む輸出ハブとして評価する必要があります。カテゴリー別の強弱を見極めることが、現地の供給網戦略につながります。
8月の輸出増は明るい材料ですが、その中身は二輪車主導です。インドの自動車輸出は「小型乗用車中心」から、より多層的な構造へ移りつつあります。
2026年9月18日 10:37 より抜粋