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ASEANのEV市場は、巨大な生産投資だけで測れません。燃料代の上昇が日々の移動コストに直結する国では、生活者の選択そのものが電動化を押し上げます。
The Star掲載のXinhua報道によると、カンボジアでは2021年から2026年8月までに1万6,926台のEVが登録されました。とくに2026年3月以降、登録の伸びが目立つと公共事業運輸省は説明しています。
3月から8月までの新規登録は約6,563台です。8月末時点で電動二輪車4,974台、電動三輪車893台も含まれ、電動モビリティは乗用車だけではありません。
同省報道官は、中東情勢を背景とする燃料価格上昇が登録増の一因だと述べました。大学の中国・ASEAN研究センターの研究者は、都市部での局地的な大気汚染低減という即時の環境効果も指摘しています。
カンボジアの台数は大国市場に比べれば小さいものの、普及の動機が重要です。補助金だけでなく、燃料費、都市環境、二輪・三輪を含む移動手段の転換が、需要をつくる可能性を示しています。
充電設備、電力網、整備、人材育成が追いつくかは別の課題です。登録増を持続的な市場形成に変えられるかは、車両販売後のインフラ整備にかかっています。
日本企業にとっては、ASEANを一括りにせず、都市交通、二輪・三輪、燃料価格といった国ごとの利用条件から商品・充電・金融を組み立てる必要があります。
カンボジアの登録増は、EVが環境政策だけでなく家計と都市生活の選択肢として広がり始めたことを示します。小規模市場の変化にも、ASEANの次の需要の芽があります。
2026年9月16日 10:00 より抜粋