asean-vinfast-philippines-dealer-network-20260913
ASEANでEVを売るには、話題の新型車を投入するだけでは足りません。購入後の整備、地方都市での接点、そして島しょ部をまたぐ販売網まで作れるかが競争力になります。
ベトナム系EVメーカーのVinFastは、フィリピンで13の地場ディーラーパートナーと覚書を結び、27の新しいショールームを設けると発表しました。
CleanTechnicaによると、VinFastは年内にフィリピンで60の稼働ディーラー網を目標にしています。新拠点はルソン、ビサヤ、ミンダナオの3地域に広がり、マニラやセブに加え、スービック、タクロバン、カガヤンデオロなども対象です。
各拠点は展示だけでなく、アフターサービスを備える構想です。同社は販売網にとどまらず、商品、サービス、インフラ、EVエコシステムを含む基盤作りだと説明しています。
フィリピンのEV市場は、優遇策や燃料費上昇を背景に関心が高まりつつあります。ただし、初期市場では「どこで試乗し、誰が修理するか」が購入判断を左右します。27拠点を一度に増やす動きは、広告より運用能力へ先に投資する戦略です。
日本メーカーが強いASEANでも、販売店と整備の信頼は伝統的な優位性である一方、新興EV勢が最も急いで埋める領域です。地域ごとの拠点密度とサービス品質は、価格競争と並ぶ防衛線になります。
VinFastの動きは、ASEANのEV競争が製品比較から、顧客接点とアフターサービスの陣取りへ広がっていることを示します。
2026年9月13日 09:30 より抜粋