auto-de-20260905
EV比率が跳ねた月の数字は、楽観の材料であると同時に読み方を間違えやすい。英国の8月は、その典型だった。
英国自動車工業会(SMMT)によると、8月の新車登録は13.7%増の9万4,236台。BEVは27.7%増で市場の29.8%を占めた。PHEVは39.8%増、HEVは26.3%増だった。一方で8月は例年、9月のナンバープレート変更前で販売量が小さく、比率が振れやすい。
SMMTは、年初来8カ月のBEV比率が25.6%で、33%の義務目標をなお下回ると指摘する。メーカーの値引き・投資だけでは需要と制度目標の差を埋めにくく、価格と充電不安の解消が鍵になる。
欧州でのEV移行は「規制があるから進む」だけではない。季節性、法人需要、値引き、充電環境の組み合わせが実需を左右する。日本企業にとっても、目標値と顧客行動のずれを早期に捉えることが重要だ。
英国の8月新車市場はEV比率を押し上げたが、低販売月の季節性を踏まえ、9月の実需と規制目標の整合が焦点になる。
2026年9月5日 11:15 より抜粋