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北米の現地化は、工場を米国へ戻せば終わる話ではない。車はカナダ、メキシコを含む広い部品網で作られており、原産地ルールを一段厳しくすれば、むしろ既存のデトロイト勢に重いコストが乗る可能性がある。
CarscoopsがReuters報道を基に伝えたところでは、Ford、GM、Stellantisは次回の米墨通商協議を前に、車両の少なくとも50%を米国製にする要件や、現行75%の北米原産地比率をさらに上げる案を警戒している。2社は変更により各社で年20億ドル以上の負担になり得ると見積もる。
部品の所在地は関税率を変えても直ちには動かない。GMは今年の関税関連総費用を25億〜35億ドル、Fordは純負担を約10億ドルと見込む。現地化の号令が、価格上昇と競争力低下を通じて消費者に返るリスクが焦点だ。
日本・韓国・欧州メーカーにも一律15%の関税と、米系メーカーが部品・鉄鋼・アルミで受ける複雑な賦課の差が論点になっている。日本勢は北米生産比率だけでなく、部品原産地の見える化と調達地の柔軟性を一層求められる。
USMCA再交渉は保護か自由化かの二択ではない。どの部品をどこで作るか、そしてその移行コストを誰が負担するかを巡る産業設計の交渉になっている。
2026年8月17日 14:28 より抜粋