jakarta-electric-bus-asean-fleet-electrification-20260810
ASEANのEV化を測るなら、乗用車の販売台数だけでは足りない。ジャカルタでは、毎日100万人超を運ぶバス網が、現地組立と運行データを軸に電動化の実験場になっている。
CleanTechnicaによると、Transjakartaは2025年末に現地製造の電動バス15台を実運行へ組み込んだ。Karoseri LaksanaがBYD車台に車体を架装し、国有運行会社DAMRIが運用する。Busworld Southeast Asiaでは低・ゼロ排出の商用車25台が展示され、現地架装各社の存在感も増した。
インドネシアのバス調達は、完成車メーカーが一括供給する欧米型と異なり、車台と車体を組み合わせる。この構造はEV化の局面で、車体、整備、充電、運行の各企業が国内に技能を蓄積できる余地になる。Transjakartaは2030年までの全電動化を目標に掲げる。
日本の商用車・部品・インフラ企業には、単体の車両販売ではなく、架装、運行、充電、保守を束ねる事業機会が見える。都市バスは稼働率が高く、暑熱・渋滞・充電運用のデータを得られるため、ASEAN向け実証の価値も大きい。
ジャカルタの電動バスは、交通政策であると同時に供給網づくりでもある。現地架装を核にした実装力が、ASEAN商用EVの競争を左右する。
2026年8月10日 10:39 より抜粋