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EVの補助金は、販売を増やすだけの政策ではない。どの企業を育て、どの部品を国内で作り、どの充電網を整備するかを決める産業政策でもある。
ANTARA Newsによると、インドネシア政府はEV優遇の配分で国民ブランドを優先する方針を示した。経済研究所Indefは、これが自動車産業とエネルギー転換を後押しし得ると評価する。
Indefは、優遇策を国内生産、特に電池を含むEVサプライチェーン投資へ結びつける必要があると指摘した。普及を支える充電インフラと、高い国内部品率(TKDN)を伴う手頃なEVの量産も課題に挙げている。
産業相は7月30日、EV優遇で国民ブランドを優先すると表明した。ただし「国民ブランド」がインドネシア資本の企業だけを指すのか、高いTKDNを持つ外国メーカーも含むのかは明確になっていない。
対象基準が曖昧なままでは、補助金が単に販売促進に終わる可能性がある。逆に、部品・電池・人材・充電まで連動させれば、ASEANのEV生産ハブをめぐる競争で強みになり得る。
同記事は、過去のVAT・奢侈品販売税の優遇が需要を152%押し上げたとのIndefの指摘も紹介する。需要の伸びを国産化へ変換できるかが次の段階だ。
日本企業にとっては、完成車の販売機会だけでなく、TKDN要件、電池投資、充電網、現地パートナーの組み合わせが重要になる。制度の「国産」定義を早期に読む必要がある。
インドネシアのEV優遇は、補助金の配り方を変える話に見える。だが本質は、EV需要を国内の供給網と雇用に結びつけられるかという産業政策の実行力にある。
2026年8月3日 12:12 より抜粋