asean-ev-demand-manufacturing-hub-20260718
ASEANのEV市場は、単に中国車を輸入して売る場所ではなくなりつつあります。投資、電池、部品、充電網、販売網をどの国に集めるかという産業立地の競争が始まっています。
BMIはASEANをEVの重要な市場かつ製造ハブとして位置づけました。この見通しは、地域の成長を「販売台数」だけでなく、供給網の厚みで見る必要を示しています。
TNGlobalが紹介したBMIの分析は、ASEANがEVの需要と製造の双方で存在感を強めるという見通しを示しています。
各国は市場規模、投資誘致、関税、インフラ整備の条件が異なります。地域として伸びることと、利益が均等に分配されることは別であり、どの国が組立・電池・部品を獲得するかが焦点になります。
EVでは完成車工場だけで産業は完結しません。電池、部品、物流、整備、充電、金融が近接して初めて、地域内で競争力のある供給網になります。
ASEANは複数の成長市場を抱えるため、現地生産の拠点化が進めば、域内販売と輸出を組み合わせやすくなります。ただしこれはBMIの予測であり、政策継続と投資実行が前提です。
日本企業には、国別の販売計画だけでは不十分になります。どの国で部品を作り、どの国から域内へ供給し、どのインフラ事業者と組むかを一体で考える必要があります。
長年の生産基盤を持つ日本勢にとっては、既存網をEV向けへどう転換するかが勝負になります。
ASEANのEV競争は販売競争から産業集積の競争へ進みます。BMIの見通しは、需要の成長だけでなく、誰が地域の供給網を握るかに注目すべきだと示しています。
2026年7月18日 12:03 より抜粋