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インドのEV市場は伸びていますが、メーカーにとっては「今すぐ出せば勝てる」というほど単純ではありません。規制、燃料政策、価格帯の見極めが同時に必要だからです。
CNBC TV18の独占インタビューで、日産のAMIEO地域トップはインド向けEVについて「準備はできている」と明言しました。ただし投入時期は決めていません。この慎重さこそ、いまのインド市場の難しさと魅力を映しています。
日産のマッシミリアーノ・メッシーナ氏は、インド向けEVは「必須」だとしたうえで、新たに出たCAFE規制の内容を精査していると説明しました。早すぎても遅すぎてもいけないとし、政策が自社に何を意味するかを見極めてから判断する姿勢です。
同氏はE20からE27方向へ動く燃料政策の変化にも触れ、製品計画には数年単位の見通しが必要だと述べました。一方で、日産はインドで4車種体制への拡充、10万台超販売、700百万ユーロ投資を掲げており、市場自体への本気度は隠していません。
重要なのは、インドが「EV需要はあるが、政策の読み違いが高くつく市場」だということです。メーカーは参入意思だけでなく、燃費規制、燃料規格、価格受容性を同時に読まなければなりません。
日産の発言は、インドEVがまだ補助金一本で動く市場ではなく、政策設計と商品投入タイミングの精度で差がつく段階に入ったことを示しています。早く出すだけでは勝てず、遅すぎれば成長を逃すという難しい局面です。
日本から見ると、インドは単なる将来市場ではなく、各社の電動化戦略の柔軟さを試す実戦市場になりつつあります。日本メーカーは車種投入だけでなく、政策変更に追随できる開発・生産体制を持てるかが問われます。
今回の日産の慎重な姿勢は弱気ではなく、規制の地図が固まるまで賭け方を調整する戦略です。インド市場では、この慎重さが結果的に競争力になる可能性があります。
日産のインドEV発言が示したのは、投入意思の有無ではなく、政策を見てから走るという慎重な本気です。インド市場は大きいからこそ、EV戦略でもスピードだけでなく政策対応力が勝負を分けます。
2026年7月10日 11:24 より抜粋