CARNORAMA JAPAN -Automotive Views – Trends – Ideas – カノラマジャパン株式会社 【中国】NEV販売はなぜ減速しても強いのか?

【中国】NEV販売はなぜ減速しても強いのか?

中国NEV販売はなぜ減速しても強いのか 62.8%普及の先で始まった「成熟市場の選別」

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市場: 中国市場
公開: 2026-07-03 20:13 JST
論点: 中国ではNEV普及率が6割を超える一方で販売成長は鈍化し始めており、EV時代の主戦場が「急拡大」から「成熟後の選別競争」へ移りつつある。

 

導入

中国のEV市場は、まだひたすら伸び続ける巨大成長市場だ――そんなイメージを持っていると、今回の数字は少し意外に見えます。NEVの小売販売は依然100万台を超え、浸透率も6割超ですが、前年同月比では減少しました。

これは中国のEV化が失速したというより、市場が成熟局面に入り、補助金や話題性だけでは伸びなくなったことを示すシグナルです。いま起きているのは、拡大局面の終わりではなく、競争の質が変わる局面入りです。

 

何が起きたか

CnEVPostが伝えたCPCAの速報によると、2026年6月の中国の乗用NEV小売販売は103万7000台で、前年同月比7%減、前月比9%増でした。NEV小売浸透率は62.8%に達しています。

一方で、6月の乗用車全体の小売販売は165万1000台で前年同月比21%減でした。純ガソリン乗用車の生産は6月最初の4週間で33万5000台と前年同月比47%減に落ち込み、従来型車の縮小が市場全体を強く引き下げています。

 

なぜ重要か

注目すべきは、NEVが弱いのではなく、市場全体の地殻変動が進んでいることです。NEVの浸透率は高止まりしつつ、旧来のガソリン車が急減しているため、中国市場では「EV化が進むほど全体が楽に伸びる」とは限らなくなってきました。

さらにNEVでも、小売は前年比マイナスなのに卸売は前年比22%増というねじれが起きています。これは在庫や輸出、ディーラー配分を含めた需給調整が激しくなっていることを示し、単純な販売台数競争から、収益性と在庫運営を含む選別競争へ局面が変わっていると読めます。

 

日本から見た意味

日本の読者にとって重要なのは、中国市場を「EVが売れている国」とだけ理解しないことです。今後の焦点は、どのメーカーが成熟市場でも値引きだけに頼らず売り切れるか、そしてどのカテゴリーが淘汰圧力を受けるかに移ります。

中国で起きるこの段階変化は、日本メーカーや部品企業にとっても無関係ではありません。量の拡大に合わせた戦略から、成熟市場での価格競争・在庫管理・商品差別化に耐える戦略へ切り替えられるかが問われます。

 

まとめ

中国NEV市場の本質は「まだ強いのに、もう簡単には伸びない」ことにあります。普及率62.8%という高水準の先で、販売競争は拡大戦から成熟戦へ移りました。

 

出典

2026年7月5日 15:48 より抜粋

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