IAA Mobility 2023 (ミュンヘンモビリティショー)のご紹介

自動車業界では100年に一度といわれる変革期にあり、自動車(Automobile)はモビリティ(Mobility:移動の手段)として、その在り方を変えていこうとしています。かつてIAAはフランクフルトで行われており、世界三大モーターショーの一つでした。2021年に開催地をミュンヘンに移し、コンセプトを大きく変え「モビリティ・ショー」として生まれ変わりました。
このたび、主催者である、Messe München(メッセミュンヘン日本代表部)の全面バックアップを頂き、「IAA Mobility 2023 視察ツアー」を企画させて頂くこととなりました。なお、当視察ツアーは、JTBによる催行となります。

 

IAA Mobility(ミュンヘン・モビリティショー)とは

2021年9月「IAA Mobility 2021」は“2つの会場”と会場間を結ぶ“移動手段”を組み合わせ、“モビリティ”の将来像を示しました。業界団体・企業が開催する、従来のビジネスショーでは実現できなかったことです。これは、“持続可能なモビリティ”を提案したい企業と、“持続可能な交通システム”を構築したいミュンヘン市という政府自治体、双方の目的が一致したことによって実現できました。

 

 

ミュンヘン・モビリティショーの特徴

1. 「2+1」の会場構成

メッセ・ミュンヘンを利用したSummit(サミット会場)と、旧市街の街並みを活用した屋外展示会場のOpen Space(オープンスペース)の2会場がメイン会場となる。10kmほど離れているこれら2会場間の移動には、新型のEV(試乗・ドライブ体験)、専用シャトルバス、および公共交通機関(地下鉄・トラム・バス)を利用することができる。また、Open Spaceに点在する各社ブース間の移動には、自転車・Eバイク・電動キックボード(ライド体験)を利用して手軽に移動することができる。

従来のモーターショーなど展示会、見本市は、広大な展示会場を基本的に徒歩で移動する必要があった。ミュンヘン・モビリティショーでは、会場内・会場間の移動手段も、「参加者へ向けた提案」のひとつと捉えたコンセプトが新しい。

 

IAA Mobility 2021 全体構成<クリックで拡大します>


 

Open Space(オープンスペース)<クリックで拡大します>

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SUMMIT(サミット会場)<クリックで拡大します>

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2. 自治体と工業会の提携

開催地であるミュンヘン市は、持続可能な交通システムの実現に向けた取り組みを進めており、その一環として、IAA Mobilityの開催を招致した。ミュンヘン市と主催者であるVDA(ドイツ自動車工業会)は、共同で持続可能なモビリティ社会に関するビジョンを作り上げることを目的に、協力関係を築いている。会場間を結ぶ高速道および一般道に引かれたBlue Lane専用車線も、自治体政府の協力関係がなければ実現しないもの。

従来、自動車メーカー主導で検討が進められてきた、モビリティ(乗り物)は、それらが走る道路がなければ成立し得ない。道路は、ヒト・モノの移動に必要である。人びとが生活する街づくりの一環であり、持続可能なモビリティ社会を創造するためにミュンヘン市と自動車工業会が連携したことは必然である。つまり、連携することによって、モビリティショーが具現化したのである。

 

3. ユーザーリアル体験型イベント

オープンスペース会場は、ミュンヘン中心部の旧市街(アルトシュタット)エリアにあり、大通り、公園、広場など、旧市街の美しい街並みに溶け込むようにデザインされた出展企業のブースが点在する。出展企業は、自動車メーカー、システムサプライヤー、部品メーカー、自転車メーカー、モビリティ関連スタートアップ、モビリティサービスプロバイダーなど、多岐にわたるモビリティ関連企業である。また、各社最新のモビリティを多数準備しており、オープンスペースは、一人乗りマイクロモビリティ(自転車・Eバイク・電動キックボード等)のリアル体験の場となる。また、サミットとオープンスペース、2会場間の移動(15km程度)は、出展企業が多数準備するテストライド用の新型EV車両を自身で運転して移動する。もちろん、専用シャトルバス、および公共交通機関がシームレスに接続されており、移動に何の不自由もない。

数百メートルの移動には、自身が利用可能なマイクロモビリティを利用すれば良いし、10km以上離れた場所に移動するためには、交通システム整備が前提にはなるが、地下鉄・トラム・バスなど公共交通機関を利用することができるし、自分で自動車を運転しても良い。つまり、「モビリティって何だろう?」という素朴な問いかけに対し、ミュンヘン・モビリティショーは、全方位的なユーザーへのリアル体験の提案というかたちで応えてくれるのである。

 

IAA Mobility 2023について

フランクフルトからミュンヘンに移転し、内容をリニューアルして実施したIAA Mobility2021の成功を受けて、IAA Mobility2023がミュンヘンにて2023年9月5~10日に開催されます。モビリティ、サステイナビリティ、テクノロジーの未来を考える、世界で最も先進的なショーケースの場として、モビリティの未来が体験できる機会として、さらに進化したソリューションが多数提案されることが期待されています。

 

IAA Mobility 2023のあらまし

開催地 ドイツ・ミュンヘン市
開催場所 メッセ・ミュンヘン(Messe München)及びミュンヘン旧市街(Altstadt)
開催期間 2023年9月5日~8日

 

IAA2021実績

参加者 95カ国から407,379人がIAA Mobility 2021に参加しました
参加者の年齢層 71%が40歳以下の参加者でした
出展者 32カ国から744社がIAA Mobility 2021に出展しました。そのうち、スタートアップは78社出展しました
講演者 32カ国から936人がIAA Mobility 2021のカンファレンスで講演しました
展示面積 90,299㎡(東京モーターショー2019は30,467㎡)
脱炭素活動 2,214トンのCO2が削減・代替されました
ユーザー体験 8,846台の試乗車(自動車・自転車・Eバイク・電動キックボード等)が準備され、参加者が利用しました

 

IAA Mobility 2023 解説オンラインセミナー(6月29日)

本セミナーでは、弊社宮尾健代表が登壇し、自らが参加した IAA Mobility 2021 の体験談、写真、映像などを交えながら、今年9月に開催されるIAA Mobility 2023の見どころについて解説させて頂きます。
IAA Mobility 2023にご関心のある方、参加を検討されている方、あるいはモビリティ・ショーという新しいカテゴリーにご興味のある方々にとっては見逃せないセミナーとなります!是非、世界のモビリティの現在を体験してください。
「未来のモビリティ社会を体感!“IAA Mobility 2023”とは?」セミナーのご案内はこちら

 

IAA Mobility 2023 視察ツアー詳細

ツアーのポイント

1. 「IAA Mobility2023事前説明会」を実施

  IAAを効率的に視察するために、出発前にオンラインセミナーを実施します。

2. IAA Summit 及び、IAA Open Space を同行視察

  Summit(展示会場)及び、Open Space(市内展示)のガイドツアーを実施します。(イヤホンガイド付き)

3. IAA Mobility 2023視察レポート

  IAA Mobility視察レポート(日本語)を進呈します。(9月末を予定)

4. BMWワールド、BMW博物館やメルセデス・ベンツセンター視察(有料)

  BMWワールド、BMW博物館やメルセデス・ベンツセンター視察へのオプショナルツアーをご用意しています。(最少催行人員あり)

ツアー詳細はこちら

2023年6月7日

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