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大型EVトラックの普及を止めるのは、車両の航続距離だけではありません。貨物を運ぶ事業者にとっては、どこで、どれだけ短時間に、確実に充電できるかが稼働率を決めます。
Teslaとトラベルセンター運営のPilotは、米国で重トラック向け充電拠点を2カ所開設しました。最大1.2MWという出力は、乗用車の急速充電とは別の「物流用インフラ」が動き始めたことを示します。
Transport Topicsによると、拠点はジョージア州エラベルとカリフォルニア州テュレアに設置されました。各充電スタンドは最大1.2MWで、Tesla Semiなら30分で約60%を回復できるとされています。
両社は主要貨物回廊に沿ってネットワークを構築する計画で、テキサス州フォートストックトンとネバダ州ノースラスベガスでも拠点の完成が近いといいます。
商用EVでは、車両を納めても充電待ちで運行が崩れれば導入は進みません。高出力設備をトラックが立ち寄る既存のトラベルセンターに置くことは、休憩・補給・荷役の時間と充電を重ねる設計です。
ただし、1.2MW級の設備は系統接続、設備投資、料金設計まで含めて重い課題を伴います。今回の2拠点は小さな数に見えても、商用EVを「実証車」から定期運行へ移すための条件を試す重要な段階です。
日本から見ると、北米の商用EV化はトラック単体の販売競争ではありません。充電器、電力、運行管理、拠点運営を束ねる事業モデルの競争です。
北米で商用車や充電設備に関わる日本企業は、車両の性能だけでなく、物流拠点で稼働率をどう担保するかという実装力を見極める必要があります。
TeslaとPilotの2拠点は、重トラックEVのインフラが「高出力の実装」へ入った合図です。北米の物流電動化は、充電網の配置と運用能力を競うフェーズに移りつつあります。
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2026年10月27日 09:03 より抜粋