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自動運転の競争は、機能表の比較だけでは決まりません。どの道路で、どれだけ早く実走データを積み上げられるかが、次の差になります。
フォルクスワーゲンは中国・合肥でL3自動運転の公道試験許可を取得し、実走とデータ収集を開始しました。2027年の技術実用化を目標に掲げる同社にとって、中国を単なる販売市場ではなく、開発・検証の現場として使う動きです。
CnEVPostによると、VWは安徽省合肥市でL3自動運転技術の道路試験許可を得ました。具体的な対象車種、試験ルート、台数は明らかにしていませんが、実際の交通環境で走らせ、データを集める段階へ進みます。
VW Chinaは10月28日に合肥で初のTechnology Dayを開き、技術開発の進展を示す予定です。今回の許可は、同社が掲げる2027年のL3技術レディネスに向けた中間地点として位置づけられます。
重要なのは、中国の自動運転市場で試験許可そのものが競争力の一部になっていることです。都市部の複雑な交通、利用者の要求、現地ソフトウェア企業との競争を前に、海外メーカーも現地で検証サイクルを回さなければなりません。
L3は運転責任の移行を伴うため、単なる運転支援以上に安全検証と運用設計が重い領域です。許可取得は量産開始を意味しませんが、実データに基づく開発を進められるという点で、VWの中国戦略を一段具体化します。
日本から見ると、中国はEVだけでなく、車載ソフトウェアと自動運転の開発速度を決める市場でもあります。現地の道路環境で学習し、認可と商品化をつなげる力が、グローバル車種の競争力にも影響し得ます。
日本メーカー・部品企業にとっては、ハードウェア供給だけでなく、現地での検証、データ、ソフトウェア協業を含めた開発体制の設計が問われます。
VWの合肥でのL3試験は、中国を「売る場所」から「知能化したクルマを鍛える場所」へ変える動きの一例です。実証を商品化へ結びつける速度が、次の競争軸になります。
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2026年10月27日 08:59 より抜粋