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ASEANのEV競争は、乗用車だけでは終わりません。荷物を運ぶ大型トラックは、充電、積載、稼働時間という別の難題を抱える一方、導入が進めば排出削減と物流コストの両方に影響します。
中国のDeepWayはマレーシアで電動大型トラックを披露し、年内の公道投入を視野に入れています。現地での型式承認と受注が伝えられたことで、商用EVが展示段階から運行段階へ近づきます。
paultan.orgによると、Baiduと中国の物流企業China Lionbridgeの協力から生まれたDeepWayは、マレーシア国際自動車・部品博覧会(MIAPEX)でバッテリー電動トラックを公開しました。現地販売はTiong Wangが担います。
同社の電動トラックは最大400kmの航続をうたい、価格は75万リンギットから。記事は、車両型式承認を得ており、物流会社Tiong Namが20台を発注したと伝えています。
大型商用車では、車両の導入だけでなく、路線、充電時間、車庫の電力、荷主との契約をまとめて設計する必要があります。そのため型式承認と具体的な受注が同時に見える今回の動きは、単なる新型車の紹介より意味があります。
中国勢はASEANで乗用EVの販売網を広げてきましたが、商用物流に入れば販売後サービス、フリート運用、インフラ協業まで競争範囲が広がります。マレーシアは港湾・高速道路・製造業を抱えるため、実運用の試験場としても重要です。
日本から見ると、ASEANでの競争対象は乗用車ブランドだけではありません。物流車両とフリートソリューションまで含めた中国勢の展開は、商用車メーカーや部品企業に新しい比較軸を突き付けます。
もっとも、記事の航続・受注・年内投入は報道ベースの段階です。充電網と実稼働での経済性がどこまで成立するかを、次に追う必要があります。
DeepWayのマレーシア参入は、ASEANのEV競争が貨物輸送へ広がる兆候です。重要なのは車両の派手さではなく、型式承認と受注を起点に実運用へ入れるかどうかです。
2026年10月27日 08:58 より抜粋