cn-20261024
中国の高級SUVは、電動化だけで差を付ける段階を越えつつある。GWMのTank 500が示したのは、PHEVとガソリンを併売しながら、運転支援のハードとソフトを商品力の中心へ押し上げる戦い方だ。
CnEVPostによると、GWMのTankブランドは2027年型Tank 500を発表した。価格は33万5000〜37万5000元で、Hi4-T、Hi4-Z、3.0Tの三つのパワートレーンを維持する。一方、296項目の改良の中心は安全性、キャビン、運転支援で、上位PHEVにはNvidia Thor-U(700 TOPS)、LiDAR、都市・高速道路NOAを組み合わせたCoffee Pilot 4を採用した。
注目点は、電動化の方式を一本化せず、同じ車種の中で高度な運転支援を差別化装備にしていることだ。Hi4-Tは110km、Hi4-Zは201kmのWLTC電動航続を持つPHEVであり、3.0Tのマイルドハイブリッドも残る。顧客の利用条件を広く取り込みつつ、センサー、計算能力、更新機能を競争力に変える構図である。
日本企業には、中国で「BEVかエンジン車か」という二択だけでは商品競争を捉えにくいことを示す。PHEVや内燃機関車にも運転支援の高性能化が波及するなら、電子部品、ソフト検証、継続的な機能更新まで含めた商品計画が必要になる。
GWMの2027年型Tank 500は、PHEVとガソリンを残しつつ、LiDARと高演算チップを使う運転支援を上位グレードの軸に据えた。中国の高級SUV競争は、パワートレーンだけでなく更新可能な運転支援の競争へ広がっている。
2026年10月25日 12:56 より抜粋