us-20261023
北米の物流投資は一斉に増えているわけではない。9月の米国ではトレーラーの発注が急増する一方、大型トラックの発注には鈍さと見方の割れが残った。車両を丸ごと更新するのか、まず荷台・輸送能力を補うのか。設備投資の優先順位が見え始めている。
FreightWavesはFTRのデータとして、米国の9月トレーラー純受注が43,059台、前月比78%増、前年同月比385%増となり、2022年12月以来の高水準だったと報じた。一方、ACT Researchによる北米Class 8受注は19,172台で、季節調整後に前年同月比7%減、前月比15%減。FTRの速報値とは方向が異なり、大型車需要には不確実性が残る。
記事は、2027年のEPA窒素酸化物規制、関税に伴う価格上昇懸念、2027年の受注帳開設の早さを背景に挙げる。保有車両の入れ替え需要はあっても、規制や価格の見通しが固まらない局面では、フリートがトラクターよりトレーラーを先に発注することがあり得る。商用車市場は台数総量だけでなく、何が注文されているかを見る必要がある。
日本の商用車・部品メーカーにとって、北米の2027年規制は需要を押し上げる単純な追い風ではない。排出規制対応のコスト、調達、更新時期が投資を分散させる。トラック、トレーラー、アフターサービスを別々に追うことで、物流顧客の本当の優先順位が読みやすくなる。
米国のトレーラー受注は急増した一方、Class 8トラックは調査会社間で弱さも示され、2027年規制を前に商用車投資が選別されている。
2026年10月23日 14:46 より抜粋