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公共交通の近代化は、輸入車を置き換えるだけの政策ではない。フィリピンでトヨタが投入した近代型ジープニーは、地域の移動需要と、現地での生産・部品・架装の仕事を同時に結び付ける試みだ。
LogisticsNews Philippinesによると、Toyota Motor Philippinesは10月13日、サンタロサ工場で現地生産する次世代タマラウの近代型ジープニーを公開した。11人乗りのClass 1 Modern PUVとして市内輸送を想定し、この仕様は2026年5月にDOTrの認証を取得した。タマラウは生産、部品現地化、架装能力を合わせて55億ペソを投じるプロジェクトで、2026年9月末までに1万4711台を生産。記事はCAMPIデータとして、1トン以上のセグメントで49%シェアとも伝える。
政策と製造が結び付く点が重要だ。車両を公共交通へ導入しても、保守、架装、部品、事業者の利用条件が続かなければ産業効果は薄い。タマラウは救急車、消防車、商用車などにも使われるプラットフォームであり、ジープニー仕様の追加は需要の裾野を広げる。
ASEANでの日本メーカーの役割は、乗用車販売だけでなく、公共交通や商用用途に合わせた現地仕様・サービス網へ広がっている。フィリピンの事例は、モビリティ政策に現地のボディビルダーや部品企業をつなぐことが、長期の競争力につながることを示す。
タマラウのジープニー化は、懐かしい車名の復活ではなく、公共交通の更新を国内製造の仕事へつなぐ実装だ。導入台数と運用・整備網の広がりが次の焦点になる。
2026年10月15日 17:30 より抜粋