auto-asean-20261002
ASEANの自動車市場は、一つの中心で動いてはいない。上期の伸び率ではベトナム、電動車の台数ではタイが目立つ。地域のEV競争は輸入車販売の拡大から、電池・部品を含む現地化の競争へ進もうとしている。
AfMAがPwCのASEAN-6市場レビューを基に伝えたところでは、2026年上期の総需要は前年同期比11.1%増。ベトナムは31.1%増で6市場中もっとも高い伸び率だった。タイはxEV販売が20万6,000台、前年同期比47%増となり、同国市場のxEV比率は53%に達した。記事は、中国OEMの地域シェアが2025年の約11%から2026年上期には15.7%へ上がったとも紹介する。
ベトナムの需要拡大とタイの電動車量産・販売の厚みは、ASEANの投資先が一様ではないことを示す。タイではPwC Thailandの自動車責任者が、成功の尺度は輸入より現地化に移るとの見方を示した。これは市場分析・関係者コメントに基づく評価であり、地域全体の確定的な結論ではないが、電池・部品・人材の地場化が競争軸になりつつある点は重要だ。
日本メーカーにとってASEANは既存の生産・販売基盤である。だからこそ、国ごとの需要増だけでなく、どの国で電池、部品、ソフト、人材を育てるかが問われる。タイとベトナムを別々の市場としてではなく、補完し得る地域エコシステムとして見る視点が必要になる。
ASEANのEV競争は、ベトナムの成長とタイの電動車規模が同時に進む局面にある。次の勝負は、販売台数ではなく現地化の深さへ移る可能性が高い。
2026年10月2日 11:52 より抜粋