auto-cn-20261001
中国のNEV(新エネルギー車)市場は、普及の勢いを保ちながらも、足元では需要の踊り場を迎えている。9月後半の速報値は前年の高い比較対象と季節要因の影響を映すが、重要なのは販売減だけではない。新車販売に占めるNEVの比率がなお約3分の2に達している点だ。
CnEVPostが中国乗用車市場情報聯席会(CPCA)の週報として伝えたところでは、9月1〜27日の乗用NEV小売は82万7,000台で前年同期比20%減、前月同期比2%増だった。乗用車全体の小売は125万8,000台、前年同期比29%減で、NEVは市場全体よりは落ち込みが小さい。NEV比率は65.7%。年初来のNEV小売は750万台、前年同期比13%減とされた。
前年には地域による補助停止前の購入前倒しがあり、比較の歪みがある。中秋節の時期ずれも短期の数字を押し下げた。一方、NEVの構成比が65%を超えたことは、EV・PHEVが中国で周辺的な商品ではなく、需要の中心に入ったことを示す。「販売台数の伸び率」だけで中国市場の強さを読むと、普及率と内燃機関車からの置換という構造変化を見落とす。
日本企業にとっては、中国のNEV市場を一律の成長市場とも、一時的な失速とも決めつけないことが重要だ。価格競争、需要の前倒し、休日要因を分けて見ながら、NEV比率の上昇が部品構成、電池調達、商品投入の前提をどこまで変えるかを追う必要がある。
中国NEV市場の論点は、短期の前年割れよりも、普及が高水準に達した後の需要の質と競争の厳しさにある。
2026年10月1日 09:25 より抜粋