auto-cn-20260926
中国EVの競争は、値引きや航続距離だけでは語れなくなった。充電時間そのものを「給油に近づける」技術競争が、次の差別化の中心に浮上している。
ロサンゼルス・タイムズによると、吉利汽車はEVの電池残量を10%から70%まで4.5分で充電できる技術を公表した。BYDは約5分、CATLは10%から80%まで3分44秒という水準を示しており、中国勢の競争は複数社が同時に押し上げている。
米国の最速級EVでも充電に約20分かかる例があるなか、短時間充電は購入時の心理的障壁を下げる可能性がある。一方、発熱、劣化、繰り返し大電流を受ける電池の耐久性、送電網側の負荷は別の難題だ。
日本の完成車・電池・充電インフラ各社にとって重要なのは、充電速度を単体のスペック競争と見ないことだ。電池寿命、安全、急速充電器の設置密度、料金設計を一体で成立させられるかが、実装競争の分かれ目になる。
中国市場では超急速充電が「一部の高級技術」から、EVの使い勝手を決める基準へ移りつつある。競争の焦点は、速さを安全かつ日常的に使える仕組みにできるかだ。
2026年9月26日 10:08 より抜粋