auto-asean-20260926
ASEANのEV市場は、単純な販売拡大の段階を越えつつある。タイでの電動車販売の伸びは、地域の生産・部品戦略をどこに置くかという競争を加速させる。
Automotive WorldはPwCの集計として、2026年1〜6月のタイの電動車販売が前年同期比47%増の20万6000台となり、ASEAN-6で最大だったと報じた。タイの電動車比率は53%に達し、BEV販売は約84%増。ASEAN-6全体では電動車が販売の32%を占めた。
中国メーカーは価格、車種の幅、現地組立を背景にASEAN-6でのシェアを約11%から16%へ上げた。PwCは、タイの新たな物品税制度も背景に、中国OEMを含む市場の再編が進む可能性を指摘する。
日本勢にとってタイは従来の生産拠点であると同時に、電池、電子部品、ソフトウエアまで含めた地域価値連鎖の争点になる。輸出・輸入の量だけでなく、現地で何を作り、どの部品を調達するかが重要になる。
タイの販売増は、ASEANが一枚岩ではないことも示す。電動化の進み方と制度は国ごとに異なり、勝ち筋は国別の現地化で決まる。
2026年9月26日 10:05 より抜粋