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EV充電網の競争は、充電器を何基置くかだけでは決まらない。高出力で長時間動かすための電力変換部品を、暑さやほこりの中で安定稼働させられるかが重要になる。インドのExicomが液冷式パワーモジュールの国内生産を始めたというニュースは、充電インフラの競争が中核部品の領域に入ったことを映す。
Charged EVsによると、Exicomはハイデラバードのスマート製造施設で、液冷式のAC・DCパワーモジュールの製造を開始した。同社は、インドでこの種のパワーエレクトロニクスをグローバル市場向けに製造する初の企業だとしている。初期のモジュールは主に北米・欧州向けで、TritiumのDC充電器製品群に使われる予定だ。将来はインドで展開されるTritiumの急速充電器やExicomのHarmony DCにも技術を近づける計画という。
記事では、熱ストレスがパワーエレクトロニクス故障の大きな要因であり、温度上昇が部品故障率を高めるというExicomの説明を紹介する。液冷化は内部温度を空冷より低く保てる可能性があり、高出力・高稼働率の充電器での信頼性、設置面積、運用コストに関わる。部品を現地で設計・改善できれば、調達と保守の速度にも影響する。
日本企業にとってインドのEV市場は、完成車の台数だけでなく、充電器、電力変換、熱管理、試験・保守まで含めた産業基盤として見る必要がある。現地生産が進めば、グローバル供給にも接続できる。高温環境での信頼性を前提にした技術は、インド固有の課題であると同時に輸出競争力にもなり得る。
Exicomの取り組みは、充電器を輸入・設置する段階から、中核部品を現地で作り改善する段階への移行を示す。インドのEV化は、車両だけでなく充電インフラの製造能力でも競争が始まっている。
2026年8月23日 09:49 より抜粋