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欧州EV市場は「伸びたか、失速したか」だけでは測れない。新車では電動車が確実に増える一方、道路を走る車全体を置き換えるには長い時間が必要だ。17.3%と2.9%という二つの比率が、その時間差を示している。
EuronewsのEurostat・ACEAデータ整理によると、EUでは2025年に約190万台のBEVが新規登録され、新車登録の17.3%を占めた。ドイツは約54万5,000台、英国は約47万3,000台だった。ただしEUの保有乗用車に占めるBEVは2.9%にとどまる。
新車比率の上昇は商品投入、充電、規制が効き始めた証拠だが、保有車の置換には中古車、整備網、住宅充電、電力網まで必要になる。ノルウェーは新車BEVが95%超なのに対し、スペインは8.7%、イタリアは6.1%で、地域差も大きい。
日本から欧州を見る際は、販売の勢いと車両ストックの転換を分けて考える必要がある。電池・充電・サービスの需要は長く続く一方、国別の所得、制度、集合住宅事情が商品戦略を一様にはさせない。
17.3%は重要な到達点だが、2.9%は本番がこれからだという数字でもある。欧州EVの競争は、新車のシェア争いから既存車をどう置き換えるかへ移っている。
2026年8月17日 14:25 より抜粋