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ASEANの自動車生産ハブは、長くタイの強みとされてきた。その地図を動かそうという発言が、インドネシア政府から飛び出した。
Jakarta Globeによると、インドネシアのプルバヤ財務相はGIIAS会場で、トヨタに地域の主力生産拠点をタイからインドネシアへ移すよう求め、必要な投資優遇を提示する考えを述べた。完成車だけでなく、鉄鋼、電子、化学、部品など上流の供給網も誘致したいとしている。
これは移転決定の報道ではない。タイが部品供給、支援産業、輸出インフラで優位を築いてきたことを政府自身が認めたうえで、インドネシアが規制・優遇で差を縮めようとする競争宣言だ。
日系企業にとっては、完成車の立地だけでなく、部品や素材の投資誘因、許認可、輸出港を含めたASEANの供給網設計が再び争点になる。発言段階だからこそ、具体策の条件を見る必要がある。
ASEANの工場ハブ競争は、販売市場の大きさから、供給網を丸ごと取り込む制度競争へ向かっている。
2026年8月14日 12:52 より抜粋