chinese-ev-sales-europe-tariff-scrutiny-20260810
EUが追加関税をかけても、中国EVの欧州進出は止まっていない。むしろ販売構成を見ると、競争は「関税をかけるか」から、「どのパワートレインをどう規制するか」へ移り始めている。
The Guardianは、今年1〜5月に中国ブランドのBEVが西欧主要18市場で17万1800台となり、BEV販売に占める比率が14.2%に上昇したと報じた。EUでは中国製BEVに通常10%の輸入関税に加え、最大35.3%の追加関税が課される。
UKは追加課税を導入しておらず、中国BEV販売の4分の1を占めた。イタリアではLeapmotor T03が購入補助で一時5000ユーロまで下がった。さらにPHEVは現時点で追加関税の対象外で、中国勢はそこに力点を移す可能性がある。
日本勢にとって欧州は、EVそのものの価格競争だけでなく、制度変更の速度を読む市場だ。BEV、PHEV、現地生産の組み合わせで競争条件が変わるため、規制を固定条件と見なさない商品・供給戦略が必要になる。
14.2%という数字は、関税だけで中国勢を封じられない現実を示す。欧州の次の論点はPHEVと域内生産を含む制度設計だ。
2026年8月10日 10:41 より抜粋