vw-china-developed-evs-europe-20260810
フォルクスワーゲンの中国戦略が、これまでの「ドイツで開発し、中国で売る」という一方向ではなくなりつつある。中国で鍛えたEVを、今度は欧州に持ち込む可能性が浮上した。
CarNewsChinaによると、VWは中国開発モデルを完成車として輸入するか、欧州で生産するかを含む実現可能性を検討している。候補にはID. Era 9Xや、中国専用プラットフォームを使うSUV群が挙がる。中国側のCMP/CEAやXpengとの協業は、開発期間と電子アーキテクチャの複雑さを抑える狙いを持つ。
ポイントは「中国車を欧州へ」だけではない。欧州メーカー自身が、中国で得た開発スピード、電池・電子部品の調達力、ソフトウェアの知見を自国市場へ戻そうとしていることだ。一方、運転支援ソフトの認証、材料、EUの対中BEV追加関税は、そのままの横展開を阻む。
日本企業にとっては、中国拠点を販売・調達拠点としてだけではなく、次世代車の開発成果が世界へ逆流する場所として見る必要がある。欧州規制への適合を前提に、中国開発と域内生産をどう組み合わせるかが、今後の競争力を左右する。
VWの検討は、開発の重心が中国へ寄る変化を端的に示す。中国速度を使いながら、欧州の認証・関税・生産をどう解くかが次の勝負になる。
2026年8月10日 10:40 より抜粋