CARNORAMA JAPAN -Automotive Views – Trends – Ideas – カノラマジャパン株式会社 【ASEAN】フィリピンはEV工場を呼べるか

【ASEAN】フィリピンはEV工場を呼べるか

フィリピンはEV工場を呼べるか 新インセンティブが問う「組立後」の供給網

 

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ASEANのEV競争でフィリピンが狙うのは、輸入EVの販売拡大だけではありません。マルコス大統領が署名したExecutive Order No.121は、国内でEVと部品を作る投資を呼び込むための制度です。

Daily Tribuneによると、新設されるEVISは、期限付き・対象限定・成果連動型の税制優遇を軸にします。政策の成否は、優遇が単なる輸入販売の追い風ではなく、工場・部品・雇用に変わるかどうかにかかっています。

 

何が起きたか

EO121はElectric Vehicle Incentive Strategy(EVIS)を創設し、EVと構成部品の国内製造への戦略投資を促します。対象にはハイブリッド車、BEV、乗用車・商用車、部品が含まれ、既存の非財政的優遇は維持されます。

政府は雇用、投資、輸入石油への依存低下、EVサプライチェーンでの位置付け強化を狙いとして説明しました。三菱自動車フィリピンは制度を歓迎し、ハイブリッド車の現地生産に向けた70億ペソの投資を通じて参加する考えを示しています。

 

なぜ重要か

重要なのは、制度が時間制限と成果条件を掲げている点です。優遇を長く広く配るのではなく、実際に生産能力や雇用を作る企業を選ぶ発想が明確です。

フィリピンは近隣のタイ、インドネシアと比べ、EV製造の集積では後発です。だからこそ完成車だけでなく部品・物流・人材まで育てられるかが重要で、投資発表を実際の稼働へつなげる実装力が問われます。

 

日本から見た意味

日本企業にとっては、新しい販売市場というより、生産と部品供給の選択肢が増える可能性として見るべき動きです。三菱の投資意向は、既存の日系生産基盤を足掛かりにできることを示します。

ただし政府発表段階の政策であり、制度の詳細や適格要件、実際の投資案件を継続して確認する必要があります。ASEANでは制度発表より、どの部材まで現地化できるかが長期の勝敗を決めます。

 

まとめ

フィリピンのEVISは、EVを売る制度より、EVを作る制度です。EO121が工場・部品・雇用に転化するかどうかが、同国がASEANのEV供給網に加われるかを左右します。

 

出典

  • Evidence: 本文確認済み
  • Canonical Source: Daily Tribune
  • Extraction Source: Daily Tribune(本文確認済み)
  • URL: https://tribune.net.ph/2026/07/30/marcos-signs-eo-to-boost-ev-manufacturing
  • Published: 2026-07-30 JST
  • Note: 政府発表と三菱自動車フィリピンの歓迎コメントを報じた記事。政策の効果は今後の実装次第である。

2026年7月31日 10:17 より抜粋

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