asean-adas-ivasa-safety-assessment-20260730
ASEAN NCAPのIVASA新設は、レベル2運転支援を各国共通のカタログ性能ではなく、ASEAN固有の交通環境で評価する制度転換である。 いま問われているのは、機能や車種の多さではない。現地の条件で再現できる技術と量産の仕組みを、どこまで早く積み上げられるかだ。
ASEAN NCAPは7月29日、レベル2の先進運転支援システム(ADAS)を対象にした評価プラットフォーム「IVASA」を導入した。目的は、各車が本来の販売地域向けに調整された機能のまま、ASEAN特有の道路・交通条件でどこまで安全かを確かめることだ。混雑した交通、二輪車や歩行者の多さ、交差点や環状交差点といった現地の現実を評価に組み込む。
IVASAは、基本運転支援、知能運転支援、運転者監視などのカテゴリーで構成される。閉鎖コースでの障害物回避だけでなく、道路・都市部・環状交差点・交差点での走行も視野に入れ、アダプティブクルーズコントロールやレーンセンタリングを有効にして検証する。中国自動車工程研究院(CAERI)との協力で設計された点も、ASEANが安全基準づくりで技術連携を広げる動きとして注目される。
日本メーカーにとって、ADASの競争は機能数ではなくローカル検証の深さに移る。ASEANは重要な生産・販売拠点であり、二輪車混在や交通挙動を前提にした評価は、開発・認証・販売訴求をつなぐ共通言語になり得る。地域仕様への投資はコストではなく、信頼の差別化要因になる。
ASEAN NCAPのIVASA新設は、レベル2運転支援を各国共通のカタログ性能ではなく、ASEAN固有の交通環境で評価する制度転換である。 日本の読者にとっては、部品・制度・現地検証まで含めて競争条件がどう変わるかを見る記事である。
2026年7月30日 11:49 より抜粋