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ASEANの自動車産業を語ると、完成車工場の誘致ばかりに目が向きがちです。しかし本当に競争力を決めるのは、部品を作り、金型を直し、アフター市場まで回す「裾野」の厚みです。
フィリピン・マニラでは、Philippine Manufacturing Weekの中で自動車部品・アフター市場の展示会と、金型・機械の展示会が併催されました。Daily Tribuneの本文が伝えるのは、EV時代にも製造現場の基礎体力が欠かせないという現実です。
3日間のイベントは、Auto Parts and Vehicles Expo Philippines(APVE)と、Philippine Die and Mould Machinery and Equipment Exhibition(PDMEX)を組み合わせたものです。前者は部品、アフターサービス、流通に焦点を置き、後者は自動車部品や電子部品の生産に使う精密金型・機械を扱いました。
中国、台湾、タイのパビリオンも参加し、部品、工具、生産設備、流通が一つの製造連鎖として展示されたといいます。
金型や治具は、車種変更や部品の現地化を支える見えにくいインフラです。完成車組立だけがあっても、工具、生産設備、修理・補修部品が弱ければ、地域内の付加価値は広がりません。
ASEANではEV、二輪、商用車、アフター市場が並行して動きます。どの国が部品と製造技術を結び、調達の選択肢を増やせるかが、次の投資判断を左右します。
日系企業はASEANに長い部品供給網を築いてきました。EV化で部品構成が変わる今こそ、完成車の販売だけでなく、金型、加工、補修、技術人材をどう地域に残すかが重要になります。
マニラの展示会は小さなニュースに見えて、ASEANの製造競争の核心を映します。完成車を呼ぶだけでなく、部品と金型をつなぐ基盤が次の投資を呼びます。
2026年7月27日 09:10 より抜粋