CARNORAMA JAPAN -Automotive Views – Trends – Ideas – カノラマジャパン株式会社 【ASEAN】タイはなぜASEANのEV中枢になれるのか?

【ASEAN】タイはなぜASEANのEV中枢になれるのか?

タイはなぜASEANのEV中枢になれるのか 1370億バーツ投資が示す“面”の強さ

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市場: ASEAN市場
公開: 2026-07-03 13:40 JST
論点: タイのEV戦略は完成車1社の誘致ではなく、電池・部品・充電網までまとめて積み上げることでASEANの生産中枢を取りに行く点に強みがある。

 

導入

ASEANのEV競争で本当に強い国は、販売台数の多い国とは限りません。工場、電池、主要部品、インフラ、人材まで含めて“面”で揃えられる国が、最終的にハブを握ります。

いまタイで起きているのは、まさにその面での厚みづくりです。BOI承認ベースとはいえ、数字の大きさだけでなく、投資の広がり方が非常に戦略的です。

 

何が起きたか

The Nation Thailandによると、タイのEV関連投資承認は2026年5月時点で198案件、総額1370億バーツ超に達しました。BEV、HEV、PHEV、その他EVに加え、電池・蓄電、主要部品、充電・電池交換まで幅広く含まれます。

充電・バッテリー交換分野だけでも42案件、97.88億バーツで、2万2900口超の充電口整備を支える計画です。メルセデス、BYD、AION、長安、BMW、Hyundai Mobilityなどの生産立ち上がりも進み、雇用は1万6000人超に広がっています。

 

なぜ重要か

重要なのは、タイが「EVを売る国」よりも「EVを作って回す国」へ軸足を移していることです。完成車だけでなく、電池や主要部品、充電網まで同時に伸ばせば、メーカーにとって調達と展開のハードルが下がります。

ASEANでの競争は、単発の大型工場よりもエコシステムの完成度がものを言います。投資案件の分散と厚みを見る限り、タイは地域ハブ争いでかなり先行していると言えます。

 

日本から見た意味

日本の読者にとっては、タイを従来型車の生産拠点としてだけ見るのは不十分です。EV時代には、タイがASEAN全体の供給網再編の中心になる可能性が高まっています。

この数字はBOI承認案件ベースであり、すべてが同じ速度で収益化するわけではありません。それでも、完成車・部品・インフラが同時進行していること自体が、タイの戦略の強さを物語っています。

 

まとめ

タイの強みは、1社誘致ではなくEV供給網そのものを厚くしている点にあります。198案件・1370億バーツという規模は、ASEANの生産中枢を本気で狙う意思表示です。

 

出典

2026年7月5日 15:46 より抜粋

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